河村 真由美さん

山口県周南市立新南陽市民病院
視能訓練士

Mayumi Kawamura

河村 真由美さん(27)


折尾愛真高等学校卒。2003年4月、視機能療法学科入学。06年に国家資格を取得して周南市立新南陽市民病院に初代視能訓練士として正規雇用される。福岡県宗像市出身。

患者さんの安心のためにさらに自分を高めていきたい
患者さんとの関わりを大切に―職種がたくさんあるコ・メディカル(医師以外の医療専門職)の中で視能訓練士を目指したきっかけは
河村 母が看護師で、父も理容師の免許を持っていたので、「手に職を」という思いがありました。特に働く母を見ていて、小さい頃から自分も医療系に進みたいと考えていました。高3の時、福岡国際医療福祉学院のオープンキャンパスに参加し視能訓練士という医療技術職を知りました。私自身、眼科に通院していたこともあって興味もあり、自宅から通学できるこの学院を受験しようと決めました。合格すると「よし、しっかり勉強しよう」とすぐに視能訓練士を目指そうと決意しました。
―福岡国際医療福祉学院での勉強はどうでしたか
河村 眼科は、視力、視野、屈折、調節、色覚、光覚、眼圧、眼位、眼球運動、瞳孔、涙液などのほか、超音波、電気生理学や眼底写真の撮影など検査の数が多いのですが、ひとつひとつ原理、目的、手順などを毎時間学びました。覚えなければならないことも多く大変でしたが、毎日がとても新鮮でした。級友と交代で患者役・検者役を務める実習は楽しくて、実習後は級友同士仲が良くなった印象があります。
 先生方は臨床現場でのいろんな事象を授業で教えてくださいました。今、基礎に立ち戻る意味でもう一度同じ授業を受けてみたいと思うほどです。
河村 真由美さん―就職先はどのようにして決めたのですか
河村 実習に行っている時にこちらの市民病院の求人を見たのがきっかけです。就職試験は不安もありましたが、合格して正規採用されました。
 元々、予約制がある総合病院を志望していました。その日の患者数を前もってある程度把握できますので、気持ちに余裕を持って検査できるからです。自分に合っている総合病院だと思って決めました。この病院では第1号の視能訓練士で、検査の流れなどを医師と話し合い作り上げました。
―日々の検査ではどんなことを心がけていらっしゃいますか
河村 患者さんに検査の目的や内容を説明する時、できるだけ専門用語を使わず、かみくだいて説明できているかということ。患者さんの反応を見ながら「今の説明で十分に伝わったのかな」と確認しています。学院の授業とは違う現場での学びです。
―検査で疑問点や不明な点が出た場合はどう解決されていますか
河村 学院の先生方には尋ねやすい雰囲気がありますので、問い合わせれば教えて下さいます。学院独自の勉強会も開かれていますので、日程が合えば参加して先生や先輩の話を聞いて、取り入れられるものは、ここの病院の眼科医とよく相談し、患者さんの同意を得て取り入れています。
 学会では検査の仕方、検査機器による数値や波形の読み方など基本的なことを再確認させられることもあります。
―検査技術を含め、自分を高めるために今後何をしようと考えていますか
河村 手話が必要な患者さんもいらっしゃいます。今は筆談や家族を介して意見などをうかがっていますが、そういう方々との直接のコミュニケーションを大事にしたいので、ぜひ手話をマスターしたいと思っています。
 また医師、先輩、学院の先生や同級生に尋ねたり、自分で勉強したり、学会や勉強会にも出席したりして専門知識をさらに広げたり、高めたりして患者さんに安心して検査に臨んでもらえるようになりたいです。
―年齢も症状も違う様々な患者さんに関わっていくことの思い、やりがいを教えてください
河村 ここは個人病院ではありませんので、眼科医も看護師も異動があります。私は勤務して今年で7年目で患者さんに「いつ眼科に来ても、あなたがいてくれるから安心できるし、話をしやすいからすごく助かるよ」と言われた時はうれしかったです。ですから患者さんのためにできるだけのことをしてあげたい、時間にゆとりがある時はゆっくり話を聞いてあげたいと思います。世間話などをして、患者さんとの交流はしっかりとさせていただいていると思っています。
眼圧検査―医療職のお母さん同様、仕事はずっと続けますか
河村 はい。同じ病院の職員と結婚しましたが、疲れて帰宅した時など、元気になることができます。子どもが誕生した後も、仕事はずっと続けていきたいです。定時で帰宅でき、土日は原則休みですので、オンとオフをきっちりと切り替えられ、子育てしながらの勤務も可能だろうと思います。女性にとって働きやすい、やりがいのある仕事だと思います。
 産休、育休も取れる環境にありますので、仮に子どもができても安心かなと思います。
―どのような視能訓練士を目指していますか
河村 患者さんに尋ねられたことには正確に答えるためにも勉強は欠かせませんが、知識だけを蓄えるのではなく、今と同じように患者さんと関わっていき、安心して検査を受けられるような、そんな訓練士になりたいです。
―最後に、視能訓練士に大切な資質は何でしょうか
河村 患者さんとはもちろん、医師、看護師などほかの職種の人たちともしっかりコミュニケーションを取れる、人との触れあい、交流が好き、ということ。そういう人にぜひ目指してほしいです。
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