芦原 好美さん

社会福祉法人 高邦福祉会
柳川療育センター リハビリテーション室

Yoshimi Ashihara

芦原 好美さん(23)


2008年3月佐賀県立佐賀東高校卒。
同年4月専門学校柳川リハビリテーション学院言語聴覚学科入学。2011年3月卒業。同年4月に柳川療育センターに入職。佐賀市出身。

人とかかわることが好きならこの仕事に向いています
小児のリハビリは大変だが、やりがいがある―言語聴覚士(ST)を目指した動機は何ですか。
芦原 元々は、結婚後も続けられるかなぁと思って漠然と歯科衛生士を希望していました。高2の時、何かと私のことを気遣ってくださっていた古文の先生から「こういう仕事があるよ」と言語聴覚士を紹介していただきました。自分で調べていくうち、「いい仕事だなぁ」と思え、興味を持ったのがきっかけです。STを紹介したテレビ番組を見て「すごい」と思い、高3の時にはSTになろうと決めていて、佐賀市内の自宅から一番近い柳川リハビリテーション学院に進みました。
―その学院での勉強はどうでしたか。
芦原 教科が多く、しかも初めて習うものばかり。覚えなければならないことも多く、大変でしたが、友達と協力しながら頑張りました。それまでの学校生活を振り返ってみても、学院時代が一番勉強しましたね。
―柳川療育センターに入職した理由を教えてください。
芦原 センターのSTの主任が学院で授業をされていて、その主任の患者さん(小児)を撮影したビデオを見て、この小児は何が苦手かなどについてレポートを提出する演習があったのです。
―それが主任さんの目にとまったわけですね。
芦原 そのようです(笑)。もともと子どもが好きで、小児のリハビリに興味があり、実習先も小児、進むのも小児と希望していましたので。それで「来ないか」と声をかけていただき、また学科長からも「どうだ?」と言われ、入職しました。
―級友で小児のリハビリを希望した人は多かったですか。
芦原 いいえ、少なかったと思います。小児のリハビリにはお母さん、あるいはご両親がついて来られるので、実習先でそれをプレッシャーに感じる友人は多かったみたいです。
芦原 好美さん―芦原さんはどうでしたか。
芦原 私もプレッシャーには感じました。しかし、お母さんたちの話で小児の性格、日常生活、体調などが分かるので、お母さんたちの話は大事に聞きたいと思いましたし、今も思っています。例えば、リハビリ当日に子どもさんの機嫌が悪かったら、お母さんたちに話をうかがって不機嫌の原因を推測し、それに対してどういう介助、リハビリをしていくかというのを考えながらやっています。
―どのような思いで小児のリハビリをしていますか。
芦原 正直に言うと、大変ですが、その分やりがいはすごくあります。だいたい2週間に1回、同じ子どもさんをリハビリするのですが、少しずつ伸びていきます。毎日関わっているお母さんたちは気づかない部分も、2週間たって次に会った時に専門的な視点には変化が見え、「あっ、ここができるようになっている」と言って、お母さんたちに気づいてもらったり、逆にお母さんたちから「これもできるようになりましたよ」と言われたりするとうれしいですね。中には全くしゃべれなかった子どもさんが、半年ぐらいのリハビリで話せるようになりました。
―その子どもさんの場合、発語までにはどのようなリハビリをしましたか。
芦原 絵カードとか、色々なものを見せて、コミュニケーションの取り方を一緒にステップを踏んでいきました。その中で、モノや動物、植物にはそれぞれ名前があるということに、その子どもさんが気づいたのだと思います。ものすごくしゃべるようになりました。その時はお母さんが驚いて、「この子の話す声を初めて聞いたけど、全然慣れません」と最初はうれしさと共にとまどっておられましたね。今はもうすっかり慣れていらっしゃると思いますし、その子どもさんも言葉の数がいっぱい増えているだろうなぁとは思っています。
―自分をさらに高めるために今後何をしますか。
芦原 今は小児専門でいきたいなぁと思っていて、いろいろな勉強会に参加したり、学院の先生方にも指導をしていただいているので、今後も継続していきたいです。
―ところで、勤務時間が終わった後は何をしていますか。
芦原 勉強会に行ったり、小児のリハビリ用の教材を自宅で作ったり、学院時代の教科書を読んだりして過ごしています。授業でいただいたプリントやレジュメ、ノートも全部保存しています。ただ量が多くて、必要なものを探し出すのが一苦労ですが。
―描いている理想のST像を聞かせてください。
芦原 技術はもちろんあって、小児やご家族に寄り添える、そして小児やご家族から信頼されるSTですね。そういうSTになりたいなぁと思っています。入職して3年目、半分ぐらいは達成できているといいのですが。頂上まで行くには、先輩に追いつくためには、やはり勉強だと思います。
できるようになることが増えるとすごくうれしい―STを目指している後輩へのメッセージをお願いします。
芦原 学校での勉強はもちろん大事ですが、学校では習わないことがすごく役に立つ仕事かなと思います。人と話したこと、自分が経験したこと、アルバイトで身につけたこと、そういったいろんな経験がSTの仕事の中できっと生かされる、様々な場面で結びつくと思うので、たくさん勉強し、友達とたくさん遊んでほしいなと思います。色々な経験をしてから臨床に出て行くと、とても楽しいですね。特に小児対象のリハビリの場合は、色々な遊び、歌を知っている方がいいので。
―子どもの幸せづくりの支援という側面もありそうですね。
芦原 そうですね。その子が幸せであればと思います。これは私の究極の願いです。
―最後に、STに向いている資質とはどんなものでしょうか。
芦原 小児のリハビリ担当であれば子どもが好きでないと。人と話すのが好きで、元気な、積極的な人ですね。
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